修理事例
ベルト鳴きの原因はベルトの不良とは限らない!?
ファンベルトはエンジンの回転を利用して、様々な補機類を回すための役割をしています。
その中の構成部品には、クーラーコンプレッサー、オルタネーター(発電機)、ウォーターポンプ、パワーステアリングポンプなどがあり、それらをベルトで回して各々役割を果たしています。
これらのプーリーを全て回すために構造上どうしてもただ空転させるためのアイドルプーリーが必要な車があります。
このプーリーのベアリングのグリスが抜けてきてしまうと、キュルキュル音がしたりして、そのうちにグリスが切れてしまうと熱を持ち、プーリーが固着してしまい、ファンベルトの破損に繋がります。
しかも音の質がベルト鳴きの音と近いので、点検はプーリーを外して手で回し、ざらつきやゴリゴリの感覚がないか確かめる必要があります。
もしその感覚がなくても、中心のベアリング部からグリスが滲み出ているようだと後々危険なので交換が必要となります。
いかがでしたでしょうか。
ファンベルトは切れたり外れたりしてしまうとエンジンに絡まったり、バッテリーが充電されずエンストを起こしたり、ハンドルが重くなったり様々な危険な状態に陥ってしまうので、ベルト鳴きが酷くなる前に点検をしていただきたいと思います。