修理事例
クラッチの長持ちさせる為の乗り方
クラッチとは主にトラックやスポーツ車などでよく使われているマニュアルミッションの動力を伝える為の装置で、足でクラッチペダルを操作しクラッチを繋ぐことによりエンジンの力をミッションに伝え、その回転動力をタイヤへと伝えることができます。
エンジンとミッションの間にあるクラッチですが、これが擦り減ってきてしまうとクラッチが滑ってしまい、エンジンの力をミッションへ伝えきれなくなり、その結果、車が進まないという状態になってしまいます。
これを俗に言う「クラッチが滑る」という状態になります。
このような状態になってしまうと、クラッチをO/H(分解)して、中の繋げるためのクラッチディスク・クラッチカバー交換、フライホイール研磨、他構成部品の交換をしなくてはなりません。
交換はミッションを下ろしての作業になるので作業時間が長時間となります。
では、少しでも長持ちさせるにはどうすればいいのでしょうか。
クラッチが早く減ってしまう要因は主に二つで、
○積み荷が多く車両重量が重くなる。
○半クラッチが長い
こちらは初心者の方に多い傾向で、エンストしたくないが為に半クラッチが長い方が多いような気がします。
半クラッチはクラッチディスクが擦れている状態になるので、発進時にこの状態が長いと磨耗する速度が早いということになります。
さらに、車両重量が重いとその重さに比例して減る速度も早くなりますので極力半クラッチは短めで乗っていただくと、クラッチディスクの磨耗速度が遅くなります。
やはりポイントは半クラッチ状態をいかに短くする事がポイントになってきますね。
発進→停止を繰り返す配送のお仕事ですと、その毎日の積み重ねがクラッチの寿命と直結してきますので、クラッチの意識もしつつ安全運転で乗ってみてはいかがでしょうか。