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点検でご入庫頂いたお車のサーモスタットの写真です。
エンジン不調ということで点検させて頂くと、しっかり暖気をしているのにエアコンから温風が出てこない状態で、よく調べてみるとサーモスタットが機能していない事がわかりました。
サーモスタットはエンジンの冷却水温度を調節している部品で、エンジンをかけたばかりの暖気状態ですとエンジンの温度を上げたいので、ラジエーターからの冷却水を送らず温度が上がるようにしていて、温度が上がり規定値の水温を超えるとサーモスタットが機能してラジエーターから冷えた冷却水を循環させエンジンを冷やす役割をしています。
このように弁の開閉によりエンジンの温度を管理しているのがサーモスタットでほとんどの車に装備されている部品になります。
今回取り外させていただいたサーモスタットは本来であれば弁は一定の温度まで上昇してから弁を開ける所を、弁が常に開いてしまっている状態で、常にラジエーターからの冷却水がエンジンに循環している状態になっていました。
温度の上がり過ぎはオーバーヒートとなってしまい車に悪影響ですが冷え過ぎもオーバークールといい、燃費が悪くなったりエンジン不調の原因になってしまいます。
サーモスタットの不良は車が止まってしまう可能性が高くなりますので、エアコンから温風が出なかったり、冷却水のメーターの温度が上がらない場合はサーモスタットに異常がある可能性が高いです。
その場合はすぐにご入庫頂き点検、整備を実施されることをお勧め致します。